【79号】一般社団法人昭薬同窓会多摩南支部第17回総会・研修会
多摩南支部(支部長:飯田好一)は、平成23年10月16日(日曜日)14時より町田市民ホール第2会議室において第17回総会及び研修会を行った。研修会は藤沢市薬局アポテイク渡内 後藤知良先生(D30)による「薬剤師業務の将来-現在を見据え将来に向けての薬剤師業務を考える」の演題で、1時間30分にわたり行われた。
保険調剤に対する国民の声として、日本薬剤師会に寄せられた意見・苦情を取り上げ、患者の眼前での不用意な薬剤師の発言「ジェネリックは効かない」あるいは「聞かれたくない病名を云われた」等々の意見が寄せられている。薬剤師の何気ない発言が患者を傷つけているとすれば、患者からの信頼は得られない。
また、薬剤師業務の変遷として日本での医薬分業の歴史は約40年、その間に
[1] 街の薬局では、医薬品販売業から調剤業務へのシフトが行われ、
販売機能が調剤報酬の誘導により医薬分業が進んできた。
[2] 残念ながら、調剤では、調剤報酬の誘導により医薬分業が進んできた。
[3] 病院においては、教義の調剤に集注し、病棟への薬剤師の配置が
以前進んでいない。
即ち国民にとって医薬分業の実質的成果は感じられていない等の解説を行った。
続いて15時40分から下川幹事の司会進行により、飯田支部長挨拶、本部代表理事挨拶の後、伊藤幹事の事業報告、会計監査報告等が行われ、特に異論無く承認された。その後同所において懇親会が開催され、演者の参加も得て、和気藹々の裡に終了した。