【117号】東北薬科大学で、病院併設計画
東北薬科大学が、東北厚生年金病院の附属病院化を目指して、厚労省と交渉中であるとする業界紙の記事が出た。独立行政法人年金健康保険福祉施設整理機構(RFO)が保有する東北厚生年金病院(宮城県仙台市・466床)について、東北薬科大学(宮城県仙台市)と同機構が譲渡に向けて協議していくとしている。譲渡が決定すれば単科の薬科大学として初めての附属病院となる。これまでRFOの保有病院の引受先は自治体や医療法人に限定してきたが、今回から対象を大学にも拡大。同大学から譲渡の要望があったという。同大学は来年の4月には引き受けたいとしている」(リスファックス,第6206号,平24.11.12.)。臨床薬学を標榜する以上、薬科大学が附属病院を持つことは当然である。臨床経験のある医師や薬剤師を併任の教官として採用できるという利点と、学生の病院研修が自前出来るという利点と、常に学生を病棟に貼り付け、患者の枕頭で、生の経験を積ませるという利点が得られる。更に附属病院を持つ薬科大学は、学生の募集にも優位性を発揮すると考えられる。