【170号】平成塾スクーリング開催
平成塾通信講座のスクーリングが、2016年2月21日(日曜日)午後1時から町田市文化交流センター5Fサルビアにおいて行われた。
講演1:『利尿薬』 13:00~14:30
・講師 古泉 秀夫(一般社団法人昭薬同窓会・平成塾塾長/医薬品情報21代表)
講演2:『脂質異常症治療薬』14:40~16:10
・講師 小野寺 敏(昭和薬科大学 准教授)
古泉は腎臓の構造・腎臓の働き・ネフロンの構造・ネフロンの働き及びネフロンの各機能別に効果を発揮する薬剤-近位尿細管←acetazolamide、Henleループ(上行脚)←loop利尿薬、遠位尿細管←thiazide、集合管←spironolactone等について述べ、利尿薬使用の目的、体液過剰の治療方針等について、解説した。また各利尿薬の薬理作用・副作用について解説した。更に高齢者への投与法として『ビアーズ基準』が云われているが、日本版ビアーズ基準について解説し、最後に利尿薬の妊婦への投与について文献調査の結果に基づいて解説した。
小野寺は脂質異常症は高LDL-コレステロール血症、高トリグリセライド血症、低HDL-コレステロール血症など血中脂質の異常を来す生活習慣病であり、動脈硬化の重要な危険因子である。本講義では、日本動脈硬化学会の動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012に準じた脂質異常診療の進め方について概説するとして、動脈硬化の発症・進展経過、動脈硬化イベントに関与する多数の危険因子、血清脂質と冠動脈疾患の発症リスク、脂質異常症:スクリーニングのための診断基準(空腹時採血)、LDL-コレステロール管理目標の考え方等について解説した。