【134号】(一社)昭薬同窓会多摩南支部支部会
昭薬同窓会多摩南支部の第19回地域学術研修会は平成25年10月20日(日曜日)午後14時30分町田市民ホール第3会議室において開催された。颱風27号の進路の関係で、朝から強風に伴う雨と云うことで、参加者の減が心配されたが、出席の連絡のあった会員及び他大学出身者も含め、全員の参加が得られたと云うことだった。なお、今回は来賓として西島正弘学長の出席が得られ、飯田好一支部長の挨拶の後、西島学長に来賓挨拶を頂いた。挨拶の中で『今後、薬剤師はチーム医療に参加して活躍するとともに、地域医療での活躍が重要であり、期待されている』と述べられた。
続いて講演に移り元・株式会社ツムラの薬学博士・中島 薫氏(D-22B)の『現代漢方薬に再煎は必要か-柴胡剤、潟心湯類の再煎の意義』と題する演述が行われた。
「傷寒論」「金匱要略」等に記載される柴胡剤の処方によって「再煎」をすると記載されている処方と記載されていない処方があり、この再煎の意味は何かと云うことで、検討を行った結果、出典によって記載が異なるのは、生薬配合量の多寡によって異なるのではないか、柴胡剤の場合、再煎によって効力に変化が出るとは考えられない等、漢方薬の出典によって記載内容が異なることの意味について自説を述べた。
若干の質疑応答の後、引き続き同所で懇親会に入り、乾杯の発声は学長に御願いし、有意義な一時を過ごすことが出来た。
なお、今回、法人理事長の村瀬雅之先生の御配慮により、お祝い金を頂戴したとの支部会計からの報告があったが、先生の御厚情に心から感謝する次第です。