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旧・会長短信

【67号】第39回定時代議員会終わる[1]

平成23年6月19日(日曜日)13:00より、定時代議員会が行われた。会議冒頭司会進行を務めた松浦功文学術担当副会長より、東日本大震災で亡くなられた方及び当会物故会員51名に対して黙祷を捧げるの提案があり、参加者全員が起立の上、黙祷の礼を捧げた。次ぎに新代議員紹介として南横浜支部 鈴木秀樹氏、D-36B 神戸敏子氏の紹介が行われ、会長挨拶に入った。


第39回代議員会を迎えて

昭薬同窓会会長
古泉秀夫

 2011年(平成23年)3月11日(金曜日)、午後2時46分、後に東日本大震災といわれる壮絶な地震と引き続く津波は、我が国に大きな被害をもたらしました。この大震災によって、命を失った多くの方々に衷心より哀悼の意を表すると共に、家族・親族を亡くされた方々にお悔やみ申し上げる次第です。また住む家や職場を失った多くの方々にも対しても同様にお悔やみ申し上げます。

 
しかし一方で、人は生きるために、何時までも悲しみの前で立ち止まっている訳にはいきません。人と同じように組織もまた悲しみの前に立ち止まっている訳にはいきません。日々の組織活動のなかで、最善の道筋を模索しながら前進することが求められます。  まず今回の代議員会で、今後の同窓会活動の基盤となる法人化への道筋を選択したいと考えます。単なる「権利能力無き社団から」、国に認められた法人としての資格を持つ組織となることで、世間から大人の組織として認知されるということになります。また、同窓会が行う卒後研修・レベルアップ研修等の各種研修について、責任を持った立場で実行が可能になり、認定薬剤師の資格付に権威を持たせることが出来ます。また、薬剤師認定制度認証機構(Council on Pharmacists Credentials:CPC)に対する組織間の契約である一般社団法人化するの約束も果たすことが出来ます。
 
本代議員会において、御承認戴き、一般社団法人の登録終了後直ちに取り組まなければならないのは、法人としての研修制度の確立です。現在、一応の組織化はされていますが、多くの部分で不足しており、制度的な整備と内容の一貫性が必要だと考えています。更には各支部と提携し共同開催による地方研修会等の可能性を追求することが必要だと考えています。学術部を強化し、年間計画の確立及び実効ある研修プログラムの強化を図りたいと考えています。
 
更に、組織機能の強化を図るために、有効会員(会費納入会員)の5,000人体制を追求します。そのためには組織部の確立が必要であり、日常的に組織拡大を追求する理事会内組織の確立を図ります。また、クラス会の開催、支部活動の強化を呼び掛けます。しかし組織の拡大に起死回生の妙手はありません。倦まず弛まず、ことある毎に会員の一人一人が顔見知りを口説き、会費納入を勧めるという、地道な活動が必要です。

 
薬剤師教育6年制の導入とともに、薬学部・薬科大学は75の多きに亘っています。この中で大学が目立つためにも、卒業生がそれぞれ仕事の場で、目立つことが必要であると考えています。卒業生がそれぞれの属する世界で評価されることが、大学の評価に繋がる。その意味では同窓会と大学は一体の物といえますが、一方で独立した組織として相互の不可侵性を維持することが必要であると考えます。
 
この1年間の活動の評価と、次なる目標に向かって歩き出すための貴重な1日となることを願って挨拶とします。

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