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2011年 第8回テキスト「上部消化管の機能と病気 -胃がん-」

2011年度 通信教育テキストを販売しております。

第8回 上部消化管の機能と病気 -胃がん-

2011-第8回-表紙

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●編著●
(独)国立病院機構東京医療センター医薬品管理室主任 荒 義昭
元(独)国立病院機構千葉医療センター薬剤科長 米倉 徹

はじめに

今回は上部消化管疾患の第2回目として胃がんを取り上げてみました。

現在、我が国においては年間約35万人の方が“がん”で死亡しています。そしてその中の実に半数以上が消化器がんだということです。

がんの治療に関しては手術、化学療法、そして放射線療法の3本柱で治療が進められてきました。その中の胃がんについては、転移のない場合は限られた場所に対して行う局所療法の手術、そして転移してしまったり、再発した場合等は薬を用いた全身療法、いわゆる化学療法が行われます。今までは局所療法は勿論、全身療法のほとんどが入院して行う治療内容でしたが、化学療法についてはここ数年、患者ニーズの変化、医療機関側の経費削減対策、そして治療の中心となる抗がん薬における既存薬の適応拡大や、新薬の開発などの要因により、入院治療から外来治療にシフトしているのが現状です。

しかし、いくら諸々の改善がなされて外来治療が可能になったとはいえ、やはり他の疾患に比べて治療上のリスクや患者の心身への負担は大きなものがあります。外来通院治療の増加から、自宅療養時間の増えた患者をサポートするために医療機関側では各部門の職種がチームとなり、通常時から非常時までの対応を整備してきましたが、院内に留まらず院外処方によって抗がん薬を調剤する保険調剤薬局の薬剤師も、患者の日常生活に近い立場の者として関わりを深めなくてはならない時期になっています。

そこで、本書では胃がんの基本から内服を含むレジメンまでを紹介し、また病院での外来化学療法による副作用について、調剤薬局でも対応できるよう、副作用のマネジメントについて記載しました。外来での抗がん剤治療は、病院だけで2なく、調剤薬局と協同して進めていく必要があります。がん化学療法を少しでも理解している医療関係者同士の連携がますます重要になってきています。

2011年12月1日
執筆:荒 義昭、米倉 徹

【目次】

  • I.胃がんの基本
    • 1.疫学   5
    • 2.リスク因子   5
    • 3.発生のメカニズム   6
    • 4.症状   7
    • 5.検査・診断   7
      • (1) 触診・視診   7
      • (2) 検体検査   8
      • (3) 画像診断   8
        • 1. 上部消化管内視鏡検査   8
        • 2. X線造影検査   8
        • 3. CT検査   8
    • 6.組織型分類   8
  • II.治療戦略
    • 1.胃がんの進行度別の治療   11
    • 2.限局期(Stage0~III)   11
      • (1) 内視鏡的切除   11
      • (2) 外科的切除   12
      • (3) 術前化学療法   13
      • (4) 術後化学療法   13
    • 3.進行期(StageIV)   13
  • III.代表的な化学療法のレジメン
    • 1.TS-1療法   15
    • 2.TS1+CDDP療法   15
    • 3.5-FU療法   15
    • 4.Low-dose FP療法   16
    • 5.5-FUまたはカペシタビン+CDDP+トラスツズマブ療法   16
    • 6.PTX療法   16
    • 7.weekly PTX療法   17
    • 8.DTX療法   17
    • 9.CPT-11療法   17
    • 10.CDDP+CPT-11療法   17
  • IV.治療薬各論
    • 1.抗がん薬の分類   19
      • (1) 化学療法薬   19
      • (2) ホルモン療法薬   24
      • (3) 分子標的薬   26
      • (4) 経口の抗がん薬   30
    • 2.胃がん治療薬の一覧   33
  • V.副作用のマネジメント
    • 1.副作用と発現時期   43
    • 2.主な副作用   43
    • 3.個々の副作用   46
      • (1) 骨髄抑制   46
      • (2) 悪心・嘔吐   49
      • (3) 粘膜炎   52
      • (4) 手足症候群   54
      • (5) 腎毒性   55
      • (6) 心毒性   57
      • (7) 間質性肺炎   59
      • (8) 末梢神経障害   60
      • (9) 脱毛   62
      • (10) 味覚・嗅覚障害   63
      • (11) その他、自覚症状として認識しやすいもの   63
      • (12) その他、自覚症状として認識しにくいもの   64
  • VI.参考文献   66
  • VII.用語解説   67
  • VIII.復習問題   68
  • IX.索引   78

索引

【0~9】、【A~Z】

  • 5-Fu   13 , 14 , 33
  • 5-FUまたはカペシタビン+CDDP+トラスツズマブ療法   16
  • 5-FU療法   13 , 15
  • 5-HT3受容体経路   49
  • best supportive care   13
  • CA19-9   8
  • CDDP   14 , 36
  • CDDP+CPT-11療法   14 , 17
  • CEA   8
  • CPT-11   14 , 35
  • CPT-11療法   17
  • CT検査   8
  • D1郭清術   12
  • D2郭清術   12
  • DLT(Dose Limiting Toxicity)  43
  • DOC(DTX、TXT)  13 , 39
  • DTX療法   17
  • EMR   11 , 12
  • ESD   12
  • G-CSF製剤   46
  • HER2(タンパク)   29 , 40
  • HER2検査   29
  • HFS(Hand Foot Syndrome)  54
  • Infusion reaction   27 , 40
  • Low-dose FP療法   16
  • MST   13
  • Nadir   46
  • performance status   13
  • PTX(TXL)  38
  • PTX療法   16
  • Stage分類   10
  • TNM分類   9
  • TS-1(S-1)  13 , 14 , 34
  • TS-1+CDDP療法   14 , 15 , 34
  • TS-1療法   13 , 14 , 15
  • weekly PTX療法   17
  • X線造影検査   8

【あ行】

  • アルキル化薬   19 , 21
  • アロプリノール   53
  • アントラサイクリン系   57
  • 胃がんのリスク   5
  • 一般型   8
  • イホスファミド   64
  • イリノテカン塩酸塩水和物   35 , 37 , 63
  • エスワン   31 , 34 , 37
  • オキサリプラチン   14 , 60
  • 悪心・嘔吐   37 , 49

【か行】

  • 潰瘍症状   7
  • 化学療法   11 , 13
  • 化学療法薬   19 , 26 , 43
  • 拡大手術   11
  • カペシタビン   14 , 31 , 37 , 40 , 41
  • 間質性肺炎   59
  • 関節痛   38
  • 肝毒性   65
  • カンプト   35
  • 緩和医療   11
  • 喜樹   35
  • 狭窄症状   7
  • 経口抗がん薬   30
  • 蛍光組織上混成法   29
  • 外科的切除   11 , 12
  • 血漿板減少   48
  • ゲフィチニブ   59
  • 下痢   34 , 36 , 53
  • 限局期   11
  • 検診   8
  • 抗HER2療法   29
  • 抗がん性抗生物質   19 , 21
  • 高血圧   64
  • 口腔粘膜炎(口内炎)  53
  • 抗コリン薬   53
  • 好中球減少   46
  • 骨髄抑制   39 , 46

【さ行】

  • 最低値   46 , 48
  • 細胞周期   19
  • 細胞周期阻害   20
  • 細胞周期特異性薬   19 , 20 , 21
  • 細胞周期非特異性薬   19 , 21 , 22
  • サリドマイド   31
  • 時間依存性(薬)  20
  • 色素沈着(しみ)  63
  • シクロホスファミド   64
  • シスプラチン   14 , 34 , 35 , 36 , 40 , 41 , 63
  • 重曹   53
  • 縮小手術   11 , 12
  • 出血性膀胱炎   64
  • 術後化学療法   13
  • 術前化学療法   13
  • 腫瘍マーカー   8
  • 上部消化管内視鏡検査   8
  • 小分子化合物   27
  • 食道がん   36
  • 植物由来抗がん薬   19 , 21
  • 食欲不振   7 , 63
  • 進行期   13
  • 心毒性   40 , 57
  • 腎毒性   37 , 55
  • 生存期間中央値   13
  • 赤血球減少   48
  • ゼローダ   31 , 41
  • セロトニン(5-HT)  49
  • 腺癌   8
  • 全身倦怠感   7 , 63
  • 全身症状   7
  • 全身状態   13
  • 前立腺がん   24 , 31
  • 組織型分類   8

【た行】

  • 代謝拮抗薬   19 , 21 , 31
  • 大腸がん   65
  • 大脳皮質経路   49
  • 大分子化合物   26
  • 第4脳室周囲経路   49
  • タキサン系   39
  • タキソール   38
  • タキソテール   39
  • 脱水   53 , 55
  • 脱毛   38 , 62
  • 多発性骨髄腫   31 , 64
  • タンパク尿   65
  • 知覚障害   60
  • 腸上皮化生   6
  • 直視下生検   8
  • チロシンキナーゼ阻害薬   27
  • 手足症候群   41 , 54
  • 手足のしびれ   38
  • ティーエスワン   31 , 34
  • 定型手術   11 , 12
  • テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム合剤   34
  • 疼痛   30 , 54 , 60
  • 特殊型   9
  • ドセタキセル水和物   13 , 39
  • トポイソメラーゼI阻害薬   22
  • トポイソメラーゼII阻害薬   22
  • トポテシン   35
  • トラスツズマブ   14 , 29 , 40 , 41 , 57 , 64

【な行】

  • 内視鏡的切除   11
  • 内視鏡的粘膜切除術   11
  • 内視鏡的粘膜層剥離術   12
  • ナディア   46
  • 乳がん   24 , 31 , 40
  • 粘膜炎   52
  • 濃度依存性(薬)  21 , 22

【は行】

  • ハーセプチン   14 , 29 , 40
  • 肺がん   5 , 36 , 64 , 65
  • パクリタキセル   38 , 39
  • 白血球減少   46
  • 病理診断   8
  • ピリミジン代謝拮抗薬   21
  • ビンカアルカロイド系   22
  • 貧血   48
  • 腹腔鏡下切除術   12
  • 浮腫(むくみ)  7 , 39 , 64
  • 白金製剤   19 , 22 , 36
  • ブリプラチン   36
  • プリン代謝拮抗薬   21
  • フルオロウラシル   33
  • 分子標的薬   19 , 26 , 31
  • ベバシズマブ   64 , 65
  • ヘモグロビン減少   48
  • ヘリコバクター・ピロリ菌   5 , 6
  • 便秘   54
  • ポラプレジンク   63
  • ポリオキシエチレンヒマシ油   38
  • ホルモン療法薬   19 , 24 , 31

【ま行】

  • 末梢神経障害   60
  • 麻痺   60
  • 慢性萎縮性胃炎   6
  • 味覚・嗅覚障害   63
  • メシル酸カモスタット   53
  • メスナ   64
  • 免疫組織化学染色法   29
  • モノクローラル抗体   26

【や行】

  • 葉酸代謝拮抗薬   21
  • ヨーロッパイチイ   38
  • 用量規制毒性   43
  • らランダ   36
  • リスク因子   5
  • リンパ節郭清   12

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