2011年 第6回テキスト「大腸疾患I」
巻頭言
今回のテキストでは腸疾患のうち炎症性腸疾患を扱う。炎症性腸疾患とは、腸が炎症を起こし、腹部の激しい痛みと下痢を繰り返し起こす状態である。
炎症性腸疾患には2種類の主な疾患、潰瘍性大腸炎とクローン病がある。この2つの疾患には多くの共通点があり、ときに判別が難しいことがある。しかし2つの疾患にはいくつかの違いがある。たとえばクローン病は消化管のほとんどすべての部分に起こりうるのに対し、潰瘍性大腸炎は大腸にしか起こらない。この2種類の腸疾患の原因はわかってはいない。
近年、患者数は急激に増加しており今後も増え続けると思われる。新しい治療方法も行われてきているので、従来の治療とはだいぶ異なってきた。
2011年10月15日
内田 智信
【目次】
- I.小腸・大腸の構造と機能
- 1.小腸の構造と機能 3
- 2.大腸の構造と機能 4
- II.炎症性腸疾患
- 1.炎症性腸疾患 5
- 2.薬剤性腸炎 5
- III.潰瘍性大腸炎 9
- IV.クローン病 17
- V.顆粒球吸着療法とは 25
- VI.抗TNFα療法とは 28
- VII.医薬品情報 30
- VIII.自己査定 74
- IX.参考文献 76
索引
【あ行】
- アサコール錠 44
- アドソルビン原末 59
- イムラン錠 49
- エレンタール 71
- エレンタールP 72
- 塩酸バンコマイシン散 42
- オディ括約筋 3
【か行】
- 偽膜性大腸炎 6
- 菌交代現象 6
- クレブシェラ・オキシトカ 6
- クロストリジウム・ディフィシル 6
- 肛門括約筋 5
【さ行】
- サラゾピリン錠 34
- サンディミュン 51
- 敷石像 19
- 次硝酸ビスマス 61
- 縦走潰瘍 19
- 水溶性プレドニン注 36
【た行】
- タンナルビン 60
- 腸内細菌叢 5
- ツインライン 73
【な行】
- ネオーラル 51
【は行】
- ビオスリー 62
- ビオフェルミンR 64
- ビオフェルミン配合散 65
- ヒュミラ注 47
- フラジール内服錠 41
- プレドネマ注腸 33
- プレドニン錠 35
- プレドニン注 36
- プログラフカプセル 53 , 55
- ペンタサ錠 30
- ペンタサ注腸 32
【ま行】
- ミヤBM 63
- メサラジン錠 43
【ら行】
- ラックビー微粒N 69
- ラックビーR散 70
- リンデロン注 38
- リンデロン坐剤 40
- レベニン散 66
- レベニンカプセル 67
- レベニンS散 68
- レミケード注 45
- ロイケリン散 57
- ロペミン 58