2021年度 もっと知りたかった代謝性疾患と心臓・血管系疾患及び内分泌系疾患の薬物療法

問題１　次の内分泌系疾患の説明のうち、正しいのはどれか

a) クッシング症候群とは高血圧が原因の副腎機能障害であるb) 尿崩症は下垂体腫瘍が主因であるc) 多くの原発性アルドステロン症は副腎腺腫に起因するd) アジソン病は副腎皮質ホルモンの過剰による

問題２　クッシング症候群の説明のうち、誤っているのはどれか

a) 副腎腫瘍は原因の1つであるb) 副腎皮質ホルモン過剰産生疾患であるc) 下垂体腺腫によるものをクッシング病と呼ぶd) 発症は男性に多い

問題３　クッシング症候群の治療についての説明のうち、誤っているのはどれか

a) 副腎皮質ホルモン合成阻害薬はクッシング病には効果がないb) 治療の第1選択は外科摘出術であるc) ACTH分泌抑制薬は副腎腺腫原発の疾患には効果が少ないd) 医原性の場合、投与の中止は第1選択にはならない

問題４　アジソン病についての以下の組合せのうち、誤っているのはどれか

a) コルチゾール欠乏・・・・・・・・・・・・疲れやすさ・脱力感b) コルチゾール欠乏　・・・・・・・・・・ 無気力（神経症状）c) アルドステロン欠乏 ・・・・・・・・・　高血圧・高K血症d) アンドロゲン欠乏 ・・・・・・・・・・・ 筋力低下

問題５　アジソン病についての以下の説明のうち、誤っているのはどれか

a) 稀な疾患であるb) 高齢者（65歳以上）に多く見られるc) 先天性のものは小児期から症状が見られるd) 2大病因として副腎結核及び自己免疫が挙げられる

問題６　アジソン病の治療の説明のうち、誤っているのはどれか

a) 慢性期にはヒドロコルチゾンの補充b) 慢性期でのフルドロコルチゾンの補充c) 急性期での糖質および鉱質コルチコイドの補充d) 色素沈着はコルチコイド投与によっても改善しない

問題７　アルドステロン症について、正しいのはどれか

a) 副腎皮質異常によるアルドステロン欠乏症b) 副腎皮質異常によるアルドステロン過剰症c) 腎機能亢進によるアルドステロン過剰症d) 肝機能亢進によるアルドステロン欠乏症

問題８　アルドステロン症について、誤っているのはどれか

a) 原発性アルドステロン症は副腎皮質での腺腫や悪性腫瘍や過形成が原因となるb) 原発性アルドステロン症の主症状は高血圧であるc) 続発性アルドステロン症はレニン-アンジオテンシンの過剰により起こるd) 偽アルドステロン症では血中アルドステロン濃度が高いため発見が容易である

問題９　アルドステロン症の治療について、誤っているのはどれか

a) 原発性アルドステロン症で両副腎に腺腫がある場合は薬物治療が優先されるb) 原発性アルドステロン症での薬物治療はアルドステロン拮抗薬が第1選択となるc) 原発性アルドステロン症で一方のみの副腎に腺腫がある場合は摘出術を行うd) 続発性アルドステロン症の治療にはスピのラクトンを用いることが多い

問題10　尿崩症について、誤っているのはどれか

a) 中枢性尿崩症はバソプレシンの合成量または分泌量の減少によるb) 腎性尿崩症は腎集合管でのバソプレシンに対する応答性の低下によるc) 尿崩症では頻尿となり、排尿量を増やす薬剤が用いられるd) 通常尿浸透圧は低下している

問題11　尿崩症について、誤っているのはどれか

a) 多くの場合腎性尿崩症は遺伝性であるb) 遺伝性でない後天性腎性尿崩症ではバソプレシン阻害物質が原因となるc) 腎性尿崩症ではバソプレシン負荷試験で尿浸透圧は上昇するd) 中枢性尿崩症ではバソプレシン負荷試験で尿浸透圧は上昇する

問題12　尿崩症の治療薬について、誤っているのはどれか

a) 下垂体ホルモン薬デスモブレシンは中枢性尿崩症に用いられるb) 下垂体ホルモン薬デスモブレシンは腎細尿管での水再吸収を抑えるc) チアジド系利尿薬は二次的にNa+や水の再吸収が亢進し尿量が減少するd) チアジド系利尿薬投与時は低K血症や脱水に注意する