問題１　心不全の説明のうち、正しいのはどれか

a) 心不全とは高血圧が原因の心機能障害のことであるb) 腎臓疾患は心不全のリスク疾患の第1位であるc) 急性心疾患の多くは慢性疾患の急性憎悪であるd) 慢性心不全の憎悪の主因は糖尿病の血糖管理不全である

問題２　心不全の説明のうち、誤っているのはどれか

a) 心不全に至る疾患として多いのは虚血性心疾患や高血圧症であるb) 心不全の原因として糖尿病や膠原病に起因する心筋障害があるc) 急性の場合、短期間のうちに激しい呼吸困難や胸の痛み、動悸、咳き込みなどが現れるd) 慢性の場合、意識障害が出てくることもある。

問題３　心不全の症状についての説明のうち、誤っているのはどれか

a) 症状は多様であり、原因となっている疾患により異なるb) 後方障害（左心不全）の場合は肺うっ血症状を呈するc) 後方障害（右心不全）の場合は全身うっ血症状を呈するd) 前方障害（心拍量低下）の場合は全身倦怠感や四肢冷感が起こる

問題４　心不全の症状と成因との関係について、以下の組合せのうち、誤っているのはどれか

a) 血液を送り出す能力の低下・・・・疲れやすさ・動悸b) 心拍出量の減少　・・・・・・・・倦怠感（だるさ）c) 血液のうっ滞（肺）　・・・・・・腹部の膨満感や鈍痛d) 血液のうっ滞（全身）・・・・・・浮腫（むくみ）

問題５　心不全の病因となり得ないのはどれか

a) 風邪b) 拒食c) 疲労d) ストレス

問題６　心不全の症状の説明のうち、誤っているのはどれか

a) 急性の多くは左心不全で、呼吸困難やショック症状が現れるb) 慢性の多くは両心不全で、呼吸困難と浮腫の両症状が現れるc) 心拍量低下により臓器の血液量が低下し、肝クリアランスも低下するd) 心拍量低下により臓器の血液量が低下するが、腎クリアランスは影響を受けにくい

問題７　心不全の合併症について、誤っているのはどれか

a) 不整脈b) 高血圧c) 慢性腎臓病（CKD）d) 貧血

問題８　急性心不全の治療について、誤っているのはどれか

a) 利尿薬の投与b) 血管拡張薬の投与c) 酸素投与による呼吸困難の軽減d) 心臓のポンプ機能の改善を目指してペースメーカーを植え込む

問題９　慢性心不全の治療について、誤っているのはどれか

a) 軽度な場合Na制限を主体とした生活指導を行うb) うっ血の症状改善のため　ACE阻害薬を投与するc) 心臓への負荷の軽減を目指す治療を行うd) 服薬を遵守するように指導する

問題10　心不全の治療薬の以下の組合せのうち、誤っているのはどれか

a) αβ刺激薬（強心薬）・・・・・・ ドーパミンb) β刺激薬（強心薬）・・・・・・・ドブタミンc) β遮断薬（心臓負荷軽減薬）・・・ アンジオテンシンII拮抗薬（ARB）d) 降圧薬（心臓負荷軽減薬）・・・・ACE阻害薬

問題11　心不全の重症度別の薬物治療について、誤っているのはどれか

a) Stage A ・・・・高血圧、喫煙等に対し是正や治療を行うb) Stage B ・・・・ACE阻害薬の投与c) Stage C ・・・・ACE阻害薬+αβ遮断薬d) Stage D ・・・・体液管理と薬物治療の再検討