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2017年度 通信講座入塾案内 PDF

I 通信講座

文部科学省から薬学実務実習に関するガイドラインが2016年2月に公表され、薬物治療に関しての「代表的な疾患」(がん、高血圧症、糖尿病、心疾患、脳血管障害、精神神経疾患、免疫・アレルギー疾患、感染症)が提示されました。
本年度は「がん」に着目し、がんの薬物治療を取り上げます。
進歩の著しい分野ではありますが、従来通り、承認薬を 1) 薬の特徴と分類 2) 種類と作用機序 3) 薬の選択と使用方法 4) 処方の実際 5) 適用上の注意事項 6) 相互作用・副作用とその対応 7) 服薬指導・治療上の留意事項 の7項目で解説します。
現場で活躍されている薬剤師の方々の貴重かつ重要な情報源として役立てて頂けると期待しております。ご一緒に新しい知識を学んでいきましょう。

◯テーマ

1号
1.アルキル化薬
2.白金製剤
2号
3.代謝拮抗薬
4.抗腫瘍性抗生物質製剤
3号
5.分子標的薬
6.抗腫瘍性植物成分製剤
4号
7.ホルモン剤
8.生物学的応答治療剤・緩和療法剤

◯テキスト

テキストは2ヶ月に1回、2講座分が掲載されています。発送は6、8、10、12月です。
いつからでも始められます。お申し込み時に既発行分はまとめてお送りいたします。
巻末に復習問題が1講座につき10~12問(2講座で20~24問)載っています。

○復習問題に解答する方法は2通りあります。メールまたはハガキです。

1 メールからインターネット経由で解答による方法
復習問題配信開始のお知らせを登録されたメールアドレスに送ります。指示に従ってインターネット経由で解答を入力します。(ホームページを閲覧できる携帯であれば、登録は携帯のメールアドレスでも結構です)

2 ハガキによる方法
復習問題の解答用紙 (ハガキ) をテキスト発送時に同封します。ハガキに解答を記入し返送します。

○単位の発行

復習問題の正答率が6割以上の場合にのみ単位を認定し、シールを発行します。
テキスト1冊分2単位です。年間8単位取得できます。
単位の取得方法は以下の2つの方法からお選びください。
※特にご希望のない場合は、8単位一括発行とさせていただきます。

(1)年度末に8単位を一括発行する
(2)2単位ずつ発行する。年4回で8単位

⇒単位について 詳細はコチラへ

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II スクーリング

年2回通信講座のテーマに沿った演題で行います。
臨床に携わっている現役の講師によるもので、実際に即役立つものをお届けします。

研修認定単位:平成塾より2単位(CPC認定番号G12)
受講料:2,500円(テキスト代含む)
2017年度平成塾通信講座受講生は受講料免除となります。

2017年度は、9月10日(日)と2018年2月25日(日)の予定です。
会場:町田市民交流センター 5F「サルビア」

◆2017/9/10(日)13:00-
テーマ「がんの薬物治療」
講演1:化学療法の作用機序とその有害対策
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医・指導医
東邦大学大森病院消化器内科講師 菊池 由宣医師

講演2:アルキル化薬
医薬品情報21主催 古泉 秀夫

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◆2018/2/25(日)13:00-
テーマ「がんの薬物治療」
講演1:化学療法の作用機序とその有害対策II
〜抗腫瘍薬II 分子標的薬・抗腫瘍性、植物製剤・ホルモン剤を中心に〜
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医・指導医
東邦大学大森病院消化器内科講師 菊池 由宣医師

講演2:緩和医療における薬物療法
〜痛みと治療薬の作用機序を中心に〜
昭和薬科大学 名誉教授 田口 恭治先生

質疑応答

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III 薬剤師業務支援講座

薬剤師の日々の業務に即役立つようにとの観点から平成塾が隔月で行なっている支援講座です。
それぞれのテーマに沿って現場の薬剤師が講演いたします。

研修認定単位:平成塾より1単位(CPC認定番号G12)
受講料:1,000円
会場:町田市民交流センター 5F「サルビア」
以下の詳細はおってお知らせいたします。

(1)「検査値をどう読むか」シリーズ

「ここで差がつく!慢性腎臓病(CKD)患者における処方の注意点」
日時:7月23日 13:00-14:30
講師:大橋 靖先生(東邦大学医療センター 佐倉病院腎臓内科准教授)
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「肝臓における薬物投与の陰と陽の作用」
日時:11月26日(日)13:00~14:30(受付12:45~)
講師:永井 英成先生(東邦大学医療センター大森病院 消化器内科准教授)
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(2)最近の話題

「小児の薬剤の使用について(小児がん治療を中心に)」
日時:9月24日(日)13:00~14:30(受付12:45~)
講師:東京都立小児総合医療センター 血液・腫瘍科 医師 金子 隆先生
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「妊婦・授乳婦における薬物療法の考え方」
日時:10月22日(日)13:00~14:30(受付12:45~)
講師:石川 洋一先生(国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 薬剤部 薬剤部長)
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巻頭言

今年度は「がんの薬物療法」を取り上げることになった。がん専門病院では、治療は入院から外来へと変化してきており、注射剤は経口剤に変化してきているとされる。従って、好むと好まざるとに係わらず、院外処方せんとして発行され、調剤薬局で調剤するという状況に追い込まれる。

嘗て服用する薬剤名を患者に知らせることは、患者が薬を服むのを嫌がるから知らせるべきではないとして、薬剤名が印字されているPTP包装の耳は切り取るという調剤をしていた。しかし現在では、抗がん剤といえども、薬の全ての情報を患者に伝えるように変わってきた。

例えばエンドキサンの添付文書には、警告として「本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。適応患者の選択にあたっては、各併用薬剤の添付文書を参照して十分注意すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。」とする注意事項が記載されている。

添付文書については、医薬品に関する公的文書であり、エビデンスに基づいて厚労省大臣の承認を得た内容しか記載できない。従って薬を使用する場合、先ず添付文書の情報に基づいて使用することが原則である。但し、情報源として、添付文書が十全のものかと云えばそうではない。あくまでも治験段階で得られた情報が主であり、副作用等については、頻回に追加情報が発出され、添付文書の改訂がしばしば行われるが、医薬品の適正使用-副作用回避可能な用法・用量、投与量の調整方法等-医薬品の適正使用に関する情報は、専門誌に発表される論文に眼を光らせることになる。更に必要があれば、各種職能団体が主催する講演会等に参加し、最新の情報を入手する努力をしなければならない。

癌という病気の性質上、患者は色々な悩みを抱えている。患者の悩みや不安に対する相談事に、医療人の一人として薬剤師も立ち向かわなければならない。大変だからと云うことで、抗がん剤の調剤だけは断るという話にはならない。更に副作用に関連する問題を相談されたときに、薬の専門家を標榜する薬剤師が、単に解らないという回答をするわけにはいかない。最低限調査を約束し、調べ出す努力をするというのが、専門職としての使命である。

「調剤」とは剤を調えるということであり、手技的な内容に収束する話ではない。剤を調えると云うことの中には、情報の収集・評価・伝達や患者にとって最も相応しい薬の提供を行うべく、医師との情報交換を行う課題も含まれているのである。

薬の服用の安全性をより高い位置に置くことが、薬剤師の役割であり、薬剤師の行う調剤である。

2017年5月13日

一般社団法人昭薬同窓会
代表理事・平成塾塾長
古泉 秀夫

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