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旧・会長短信

【93号】薬科大学-質高い入学者確保へ

文部科学省の『薬学系人材養成の在り方に関する検討会』(座長:永井良三・東京大学院医学系研究科教授)は、平成24年3月19日に開催され、質の高い入学者の確保に向け、薬科大・薬学部を対象に書面調査やヒアリング調査、実施調査を活用してフォローアップを実施することを決めた。入学定員充足率が低い、5年次進級率が低いなど、薬学生の質の低下を招くことになっている現状に対応する。

調査は検討会の下部機関として設置する『新制度の薬学部及び大学院における研究・教育等の状況に関するフォローアップワーキング・グループ(WG)』が実施する。書面調査は今後とも優れた入学者の確保が更に困難になることが懸念され、優れた薬剤師を養成する体系的な薬学教育に問題があると懸念される薬科大学・薬学部に絞って実施する。

2012年度は
 § 2008年度から2011年度の入学定員の充足率平均が60%以下
 § 同期間の実質競争倍率の平均が1.2以下などの場合
 § 2010年度と2011年度の5年次進級率の平均が60%以下
の条件に一つでも該当している大学を対象にする。対象になる大学は23校で、6月に実施。定員充足率や進級率、留年者数などを調査する。

書面調査の結果を受け、7月から9月にかけてヒアリング調査を実施する。WGは調査結果をまとめ、検討会に報告する[日刊薬業,2012.03.21.p7]。

今回は、実地調査の予定はないようであるが、次年度からは実地調査を行うとして、改善の目途が立たなかった場合どうするのか。廃校の勧告等何等かの行動が取れるのか。可哀想なのはその様な大学に入学させられた学生であり、改善能力のない大学経営者には表舞台から引き下がって貰わざるを得ない。

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