【190号】事務局長の死を悼む

2017/01/10会長短信

一般社団法人昭薬同窓会
代表理事 古泉秀夫

一般社団法人昭薬同窓会理事・事務局長の小林君江さんが平成28年12月31日に亡くなった。まだ75歳という歳で、逝くのは速すぎたという事になる。

最初、彼女から話があると云われ、「具合が悪いので病院に行ったら肝臓癌といわれました」と云われたときには驚いた。「そりゃ大変だ。直ぐ手術でしょう」。「いえ薬で治療するということで」。「そう、薬の治療は良いけど副作用が大変だろう。どんな治療をするんだろう」。

その後、彼女の話では、大腸の検査を受け、大腸癌から肝臓に転移して肝臓に癌が出来たという話でしたということであった。医師が手術をしないで薬で治療するといったのは、相当広範囲に癌が広がっているということなんだろうと、ある意味、覚悟をせざるを得なかった。

同窓会の理事の中で、同窓生から最も名前が知られていたのは彼女である。私とは理事・事務局長と代表理事として8年の付き合いであるが、前任者の会長時代を含めると20年は超えるのでは無いかと思うが、ハッキリ何時から彼女が事務局を引き受けていたのか、亡くなった当人に聞く以外、解らないと云う体たらくで、それほど会の運営は、彼女に頼り切っていたということだろう。更に同窓会本部の仕事だけではなく、支部からの依頼を受け、殆どの場合断ることはせず、協力していた。時には近隣支部の例会や支部会の時の講師の選定まで請け負っていた。

ところで彼女にとって辛かったのは、代議員会の流会及びそれに伴う一連の騒動の時ではないかと思っている。彼女は若い頃大学の助手として働いており、その意味では反同窓会派の諸君とは殆ど顔見知りだったはずである。しかし、彼女は迷うことなく我が陣営に残ってくれた。もし、彼女が同窓会から去って、彼等と一緒に行動していれば、同窓会会員の不安は増幅し、激しい流動化が起こったのではないかと思っている。

現在、我が同窓会の収入は、会員の支払う会費のみと云うことである。従来行われていた大学による在校生からの代行徴収が廃止されており、自ら稼がない限り会費以外の収入はないと云うことである。しかし、簡単には稼ぎの術が見つかるわけがない。その実態は財政を扱っている彼女が最も理解しており、自らの手当の減額を申し入れてきた。

それまでもボランティア程度の薄謝だったはずだが、益々ボランティア活動に近くなったと思われるが、大丈夫かと云う質問に、特に買いたい物もありませんからと云うことだった。

彼女は本質的に同窓会の活動に係わっていることが嬉しかったのではないか。会員から色々な依頼を受け、頼りにされている。その信頼に的確に応える事で会員は喜び、感謝の言葉をかける。その仲間からの感謝と信頼があるから、会員のためにする苦労を彼女は苦労と思っていなかったのではないか。

とにかく我々の会にとって貴重な人材を失った。永年我々の会の運営に御協力頂いたことに感謝すると共に、事務局長の御冥福をお祈りする次第です。

事務局長の死を悼む

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