【187号】寄生虫性Zoonosis

2016/11/17会長短信

(一社)昭薬同窓会平成塾業務支援講座は平成28年11月13日(日曜日)13時町田市文化交流センター5階サルビアにおいてVet’s Office S.Aoki青木 忍先生による『寄生虫性Zoonosis』について講義を受けた。

寄生虫性Zoonosis

Zoonosisについて、1850年に世界保健機構(WHO)と国際連合食糧農業機関(FAO)の合同専門家会議において『自然な状況下でヒトと動物間で伝播する疾患あるいは感染症』と定義されたという。Zoonosisについて人獣共通感染症、人畜共通感染症、動物由来感染症、人と動物の共通感染症等と呼ばれてきたが、誤解を招く表現だと云うことで、最近ではZoonosis(Zoo=動物・nosis(病気))とよばれるようになっている。一般的に云われているZoonosisの特徴は、病気数:200種以上、重篤度:日和見感染から致死的、病原微生物:ウイルス、細菌、リケッチャ、プリオン、真菌、寄生虫で、ヒトに感染する全ての病原体のおよそ60%、ヒトが自然宿主:3%、動物が自然宿主:97%。これらの病原体にヒトが感染した場合、30%はヒトからヒトへ伝播するとされる。また病原体保有動物種は多様な形で存在する。

●病原体保有動物は産業動物(食肉)→BSE等、殺処分による対応を行う。

●愛玩動物→飼育形態、動物種の変化が見られる。

●野生動物:新興、再興感染症の原因の可能性もある→SARS、エボラ出血熱等。

今回は、Zoonosisのうちトキソプラズマ症、回虫症、疥癬について解説し、治療薬等について紹介した。Zoonosisは場合によっては、風邪の症状と類似した症状が見られるとされており、風邪薬を購入するために来局した患者に対し、単に風邪薬を出すだけではなく、動物の飼育について、確認しておくことが必要たといえる。

ページのトップへ戻る