【167号】院外処方箋における臨床検査値

2016/01/22会長短信

平成塾薬剤師業務支援講座として2016年最初の講座が『2016年1月17日(日曜日)町田市文化交流センター5Fサルビア』において、『院外処方箋における臨床検査値-検査値をどう読むか』の演題で、石井利明氏(東邦大学医療センター大森病院臨床検査部)により行われた。臨床検査の役割について中央社会保険医療協議会の提起する「臨床検査は診断や治療を実施するために必須のものであり、医療の根幹をなすものである」引用し、1.スクリーニング、2.診断の確定・除外診断、3.経過観察・治療効果の判定、4.予後の推定、5.処方箋内容のチェック及び服薬指導」の5項目を挙げている。特に5番目の「処方箋内容のチェック及び服薬指導」に利用可能な検査データは、薬剤師に必要とされる項目であり、この数値をもとに処方監査における薬剤師の発言を高めることが出来れば、社会資本の一つである医療資源の無駄を省くことが出来、薬剤師の社会的な評価を高めることに繋がるはずである。

院外処方箋における臨床検査値

次にバイオマーカー(生物指標化合物)について『通常の生物学的過程、薬理学的過程、もしくは治療的介入に対する薬理学適応等の指標として客観的に測定され評価される特性』と定義されるとして、バイオマーカーの臨床的役割について1.急性疾患や慢性疾患の診断に有用であること。2.リスクの層別化に有用であること。3.疾病の進行や治療の反応性をモニタリングする上で有用であること。4.治療の選択に有用であること。6.無症状期の発見に有用であることが必要であるとしている。尚、検査値の「基準値」について、基準範囲と臨床判断値が異なるとの説明がされた。基準範囲はあくまで集計した検査値を統計学的に算出したもので、検査結果を評価する際の物指しとなる数値で、疾病の診断、将来の疾病発症の予測治療の目標などの目的に使用することは不適当である等の臨床検査に関する詳細について述べられた。

院外処方箋における臨床検査値

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