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旧・会長短信

【128号】薬剤師需給予測

日本薬剤師会は、平成25年6月21日の定例会見で、12年度厚生労働科学研究「薬剤師需給動向の予測に関する研究」(研究代表者=薬学教育協議会・望月正隆代表理事)を公表した。それによると10年度約336,700人の薬剤師は、35年度には最大で24%増の約417,400人に増加すると予測している。対して薬剤師に対する需要総数は約377,000人から343,000人にとどまり、「今後、薬剤師が過剰になるという予測を否定できない」と分析。将来の薬剤師過剰に対して「中期的な視野を持った対応が求められる」としている。

『中期的な視野』が何を意味するのか解らないが、各薬科大学の入学定数を抑えるとでも云うのだろうか。今でさえ水増し入学がされている。それを一律に押さえ込むのは難しいと思うが、どうであろうか。

それとも薬剤師の需要の拡大を図る方策を講じると云うことかもしれないが、病院薬剤師の就業人員がそれほど増えるとは考えられない。調剤薬局、ドラッグストアもそれほど数が増えるとは考えられない。とすると薬剤師の過剰は簡単には改善できないと思われるが、さてどのような調整案を出すのか。

1)薬剤師需給予測25年度は最大42万人「過剰」状態に;リスファックス,第6353号,H25.6.24.

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