【109号】第7回平成塾スクーリング終わる

2012/10/10会長短信

一般社団法人昭薬同窓会平成塾の第7回スクーリングは9月30日(日曜日)13:00-16:00の時間設定で、東海大学高輪キャンパス4号館4201講義室において開催された。

講師は独立行政法人国立精神・神経研究センター臨床研究支援部長の中込 和幸先生に御願いした。演題は『統合失調症の診断と治療』と云うことで、本年の通信講座の研修課題である精神・神経分野の課題の一つである。

まず23歳男性の具体的な症例を提示、典型的な統合失調症の発症の初期から病状の進行、更に一定の改善を見て復学を目指してディケアに参加するまでの経過を解説し、統合失調症の症状を分かり易く紹介していた。

更に診断基準としてICD-10及びDSM-IV-TRについて解説するとともに、DSM-IV-TRによる亜型(下位型)分類についても紹介した。

次に統合失調症の症状、疫学(遺伝と環境の相互作用)、病態機序仮説-ストレス脆弱性モデル(Zubin,1977)、統合失調症の概念の推移、神経生物学的”事実”(Tandone et al.,2008)、ドーパミン仮説、病因、病態に関する事実に基づく疾患モデル、神経病理学的変化、統合失調症の生涯の経過(生涯の経過理論的モデル)、予後の予測指標、統合失調症の病期、統合失調症の治療目的、統合失調における『寛解』と『回復』、回復概念(RECOVERY”IN”ILLNESS)、疾患と障害の構造、統合失調症の心理社会的治療、回復期・安定期の治療(薬物療法)、回復期・安定期の治療(心理社会的治療)、主観的苦痛を伴う再発?、抑うつ症状の経過、精神病後抑うつとは?、抗精神病薬を中断した場合の再発、服薬遵守率と入院率、抗精神病薬による1年間治療の予後に影響した因子等について詳細な解説が行われた。

特に後半の薬物療法関係では、患者の服薬遵守と副作用に対する心配が重要な関係にあるため、薬剤師の治療への参画が重要とする意見は印象的であった。

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