【同窓会報 第101号】

2011/10/01同窓会報

昭薬ミニミニクイズの解答

【解 答】
 [3]

【解 説】
筋肉の突発的痙攣は本質的には筋肉のどの部位にも発症する。しかし、多くは腓腹筋に発生するため、腓(こむら)返りといわれている。若い世代では一般に激しい運動の後で起こる事が多いが、中高年では原因が明確でない場合が多く、殆どが夜間に突発的に発症する。
 
殆どが睡眠中に寝返りやのびをした際に発症するとされる。又、一度発症すると当分の間続く事が多く、睡眠障害や筋肉痛の原因にもなる。筋痙攣の発生の原因として運動後の痙攣は発汗過剰による電解質の喪失や脱水、又、スポーツ後の夜間痙攣は水の飲みすぎによる浸透圧の低下や低ナトリウム血症で筋の支配神経の興奮の増大などが考えられている。又、糖尿病、肝硬変、甲状腺機能亢進症でのカルシウム代謝異常による血清カルシウムの低下等も原因となる。
 
しかし、中高年の誘因の無い夜間痙攣に対しては未だ明確にはされていない。こうした筋肉の急激な痙攣に対する有効な治療手段の報告は少ない。塩酸エペゾリン(ミオナールなど)やカリウム投与が有効であったとする文献もあるが全ての症例に有効と言う訳ではない。又、肝硬変症で発症する痙攣に活性型ビタミンD製剤が有効とする文献もあるが、骨粗しょう症でビタミンDを投与中にこむら返りが発症したという報告もある。
 
今回のクエン酸ナトリウム・クエン酸カリウム製剤(ウラリットU)は尿中カルシウム排泄量の低下、或いは尿細管でのカルシウム再吸収率の改善作用があるとされる。

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